小さな会場で、少ない参加者が集い、それぞれの顔が見える分科会です。
初めての人は、少なからず場違いな感じがするかもしれません。差別問題に関心を持つ人、そうではなく、何となく他の分科会に行き損じて来られた人、PTA関係の要請で来られた人、行政関係で同和問題に関わってきた人、教育現場の人などが参加されています。これまで、議論の集約も方向性も示さないと、運営方法に異を唱える方もおられますが、多くの意見が出される分科会です。
本分科会では、数年前からメインテーマにある「部落問題」を「差別問題」に意図的に変えてきました。何よりも部落問題が特別であり、差別問題を語るときのランク付けをする代表ではないからです。文字どおり、1969年に公布され、10年の期限立法とされた「同和対策事業特別措置法」(特別措置法)が、法の名前を変えながら継続し、2002年3月末で法期限となりました。法が切れると潮が引くように、部落問題の周辺にいた人たちは去っていきました。何ゆえに去っていったのでしょうか。部落問題は、法が切れると全て終わるものでしょうか。お金も人も動き、人類普遍の差別問題である部落問題の有り様の総括もなしに、何を議論してきたのでしょうか、また、将来に向けて何を語るのでしょうか。
そんな大きな問題提起で語るのは、ちょっと嫌だなぁと思われる方もおられるでしょうが、「わたし自身」をキーポイントにして、自分の言葉で思いを語り、相手の話を聞く「場」を作りたいと思います。みなさまの参加をお待ちしています。
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