「錦林識字学級」を舞台として企画・制作されたひとり芝居「最期のひとこと」は、多くの小学校や中学校、さらに保護者会などから上演依頼が寄せられており、多くの感動と共感を呼んでいます。
今回の第2分科会では、このひとり芝居「最期のひとこと」を取り上げ、古森義和さん(第三錦林小学校校長)による公演と、脚本を執筆された井上新二さん(京都市教育委員会・京都市総合教育センター担当課長:元第三錦林小学校校長)による、このひとり芝居が生まれた背景や、脚本執筆者として伝えたかったこと、感じてほしかったことなどについてのお話をしていただきます。
「最期のひとこと」は、井上新二さんが同和教育の中で出会った人々の姿を重ね合わせながら、事実を基に創作されたものであります。「差別をされる」ということはどれほどのことなのか。「差別をする」ということはどれほどのことなのか。そして、部落差別の存在を許す社会の中で、私たちが失ってきたものは何なのか。この作品に込められたメッセージを皆で考えていきたいと思います。今回のひとり芝居を通じて、誰もが生まれてきたことを喜び合える社会を築くことの重要性を会場の皆様と共に感じ合い、お互いにかけがえのない存在であることの認識や、お互いに尊敬しあうということの大切さを伝えられれば幸いです。
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