同和保育は、同和地区の保護者の就労保障と児童の就学前教育の位置付けから始まりました。保育所では、一人ひとりを大切にする保育を進めるとともに、子ども同士の交流や家庭・地域の子育て力を高めるため、周辺入所や地域子育て支援ステーション事業などに取り組んできました。さらに、いのちと人権をはぐくむ子育て支援の拠点を目指して、地域子育て支援拡充事業などを展開しています。
本分科会では、就学前教育の充実の観点から、子どもの育ちにとって何が大切かを視点に、保育所、小学校、保護者、地域の連携や関わりについて討議を重ねてきました。
今回の分科会では、乳児期(0歳〜2歳)の保育に焦点を当てた前回の討議を踏まえ乳児期から幼児期へ移行する時期である2歳児〜3歳児の保育に焦点を当ててみたいと思います。前回同様、自我を育て、主体的に生きる力をつけるための望ましい保育内容や保育環境について考えるともに、保育所と保護者との共同の子育てのあり方や、保育所と学校や地域との連携の大切さなど幅広く討議したいと思います。
同和保育が培ってきた人権を大切にする保育の普遍化、地域の子育て支援の推進のあり方、そして、部落問題の解決を図るための議論の場として意義深い分科会となるよう、会場の皆様からも多くのご参加、ご意見を期待しています。
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