主に在日韓国・朝鮮人教育(外国人教育)に焦点を当てた実践を中心に論議を積み重ねてきました。特に、ここ数年間は、ダブル・中国帰国・新渡日の児童・生徒への教育保障やアイデンティティーの形成に関わる課題の解決もめざしてきました。
今回は、水野さんが学校全体で取り組まれた人権教育の内容、そして、同和地区生徒の思いの変容を具体的な実践を交えながら報告します。
次に、林さんが地区出身として同和教育を受けた立場から同和教育が果たした役割や課題、その後自分なりに考え、行動していく過程で思ったことなどを話します。
最後に、藤原さんが長年人権教育に関わってきた中で考えた「カムアウト」の意味をパネラーと会場の皆さんとで話し合いたいと思います。
本分科会では、これまでの解放教育の理念と実践で培ってきたことを基盤に、また外国人教育で追求・実践されてきたことを踏まえ、他者との共生という視点から具体的な論議を展開したいと考えています。
被差別の立場におかれている児童・生徒がアイデンティティーを確立し、生きる力を培うことが保障され、いきいきと活動できる学校づくり。全ての児童・生徒が互いの違い(歴史的・社会的背景)を認め合い、一人一人の児童・生徒の人権が本当に大切にされる開かれた学校づくりをめざし、話し合いを進めていきたいと思います。
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