第六分科会 解放教育T
同和地区の子どもたちの学力保障・進路保障
〜同和教育が大切にしてきたものを継承、発展させ、全ての子ども達の学力・進路保障 を実現するために〜
会場
京都会館会議場
厳しい部落差別の実態を解決するために制定された「特別措置法」のもとで、33年間にわたって進められてきたさまざまな取組は、2002年の3月にひとつの区切りを迎えました。しかし、同和地区児童・生徒の学力・進路の実態は、高校進学率に象徴されるように大きく向上してきた面がある一方で、学年進行にともなって低学力層に偏る傾向や高校非卒業率、大学進学率の格差といった課題があるのが現実です。これらの課題解決に向けては、これまでの取組の成果をふまえながらすべての児童・生徒の個性と能力の伸長を図るなかで、同和地区児童・生徒の主体的な努力を引き出し、自己実現に向けた「自立」を支援しながら、残された課題解決を目指していく必要があります。
そのなかで、学校教育は子ども達自らの夢を実現できるような「力」をつけることができたのか、とりわけ多くの課題を背負わされている同和地区出身の子ども達への取組は、生きる力となって実をむすんでいるのかという視点を忘れてはなりません。多くの課題の中で埋もれてしまいそうな彼らの願いや保護者の願い、地域の願いを受け止めていく教育の営みこそ、「同和教育」が大切にしてきた視点であり、全ての子ども達への学力・進路保障を図るうえで、なくてはならないものだからです。
本分科会では、同和地区を校区に含む小・中学校の子ども達の実態について観点を絞って出し合
いながら、今日の同和教育の現状と課題を提起していきたいと思います。その上で、すべての子ども達の学力・進路保障をすすめるために必要な「子ども達に届く真の教育改革」を実現していくために、今どのような取組が必要なのか、フロアーの皆さんと話し合っていきたいと考えています。
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