36要項 あいさつ 1分科会 2分科会 3分科会 4分科会 5分科会 6分科会 7分科会 8分科会

 

第二分科会  啓 発

              学びから確認のための部落問題学習と豊かな人生にするための啓発              活動の実践のために


■会場 みやこめっせ第1展示場

 

  2003年夏、突然部落解放同盟京都府連合会に「戸籍謄本を不正に詐取され被差別部落出身を理由に結婚に反対されているのでなんとかしてほしい。」との相談がありました。

 これまで多くの差別事件は起こってきましたが、これほど露骨に部落差別が行われたケースは珍しいと言えます。ましてやこれまで多くの人びとによる部落解放運動や「同和」対策事業の努力に対して否定する行為行動と私たちは受け止めています。

 そもそも、京都市政の中で「人権をまもる条例」が設置されていないことが今回の事件を誘発する原因であったとも考えられます。個人情報保護条例も結果的には差別した人を保護する役目を果たしましたが、被害者には何の効力もないどころか自分の戸籍を詐取されたのに相手を特定できないものでした。過去にはこうした事件で自らの命を絶つという悲しいできごとに発展したこともありました。このような事件は、まさしく生きることを否定していると言えます。

 これまで差別の現実や実態は多く紹介され、そのたびに怒りを感じてきたわけです。こうした事件は関係する人々の中では具体的な事例として問題解決の糸口となってきましたが、多くの人びとには過去も現在も係わり合いのないことと言える状況です。あまり「自分の問題」として理解されていない多くの人々に対する働きかけも重要ですが、今回は「最近理解しはじめたばかりの方」や「専門的に深く知識を持っておられる方」「あまりよく理解していないがとにかく意見交換をしてみたい」など思っておられる方と理解を深めていくために「ワークショップ」に取り組むことにしました。

 しかし、残念ながらこの形式では多くの人が参加して論議することは不可能ですが、対話をすることの大切さを確認することや「ワークショップ」の手法をつうじて啓発活動をより広げることを目的として取り組んでみたいと思います。討議の中心は「2003結婚差別事件」ですが日ごろから思っている部落問題に対する疑問や意見もあわせてこの場で意見交換したいと思います。皆さんの参加をお待ちしております。

 

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