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 ごあいさつ

39回人権交流京都市研究集会

実 行 委 員 長  池田 一雄

 

第39回人権交流京都市研究集会にご参加された皆様方におかれましては、日頃より、部落問題をはじめ、人権に関わるあらゆる問題の解決に向けて、それぞれの地域や職場においてご尽力され、さらには子供たちの人格形成の基盤であるご家庭におきましても、有為な存在でありますことに対し、心から敬意を表し、連帯のご挨拶を申し上げます。

まずは今年も、本研究集会を開催できることに対しまして心よりお礼を申し上げます。

 さて、皆様すでにご承知のここと存じますが、第38回までの「部落解放研究京都市集会」から、今年は「人権交流京都市研究集会」と改称致しました。

 第1回の研究集会は、同和対策特別措置法が制定された1969年に「部落問題をみんなのものに」というスローガンを掲げ、開催されました。その後、38回を数える歴史の中で、「人権に関わるあらゆる問題の解決」と、「人権尊重のまちづくり」を目指す市民集会へと大きく発展して参りました。

 第39回を迎えた今研究集会は、これまでの研究集会の成果・実績を受け継ぎながら、より幅広く、さまざまな人権課題に取り組む人々との交流・相互理解・連帯を深め、共生・協働の社会創造をめざす市民集会として、新たに生まれ変わります。

 京都市におきましても、「京都市人権文化推進計画」のもと、総合的に取り組まれております。

さらに、調査結果からも人権に関する市民意識が高まっているのも事実であります。しかしながら一方では、電子版の「部落地名総監」の発覚、インターネット掲示板等への差別表示など、深刻な人権侵害につながる陰湿な行為が、依然として跡を絶たない状況にあるのも事実です。今後も私たち一人一人に何ができるのか、何をしなければならないのかを考え、あらゆる差別の撤廃に向け、行動しなければなりません。

 本集会では一貫して、部落問題をはじめとするあらゆる人権問題の解決を目指す集会として、「人権尊重のまちづくり」を提唱し、その方向性や在り方を追求して参りました。今集会でも、厳しい現実を直視した取組をもとに、私たちの新たに目指す方向や具体策が明らかになることを期待し、活発な討議を繰り広げて頂き、より大きな成果が得られますようお願い申し上げます。

 以上、第39回人権交流京都市研究集会実行委員会を代表してのご挨拶と致します。

 

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