2000年6月に施行された「社会福祉法」で定められた『地域福祉計画』により,各市町村をはじめ各区社会福祉協議会などでは「地域福祉活動計画」が策定されて,今年度から具体的に活動が始められています。
この「地域福祉活動計画」等は,主として地域生活圏内で共生している団体や個人などが支え合い助け合うことができる場や機会づくり,活動内容の量と質の増加,支え合って暮らせる土壌づくりであります。これまでの「同和」施策によって整備された地区施設・地元のマンパワー,交流事業などを活用して形成された周辺地域とのコミュニティを醸成してきました。
今回も,「福祉と人権」をキーワードに,「地域福祉」の情報発信と活動の場,さらには周辺地域とのコミュニティをはかる@「今後のコミセンの方向」について,A地域福祉計画(活動)とは何か,B地区施設等を活用して,地域福祉活動と部落解放運動に取組んでいる先進地からの活動報告と提起等について,C府内で高齢福祉等に取組んでいるNPO法人の活動報告等を中心にパネルディスカッション形式で行います。
特に,2005年度から各地区コミュニティセンターが地域団体等へ委託されることが検討されています。その内容や体制などについて行政から提案を受け,さらに地域福祉計画を活用した部落解放運動の進め方についての提言をもとに,福祉と人権のまちづくりの方向を明らかにしていきたいと思います。