第八分科会
「わたし自身と差別問題」
自由な対話が成り立つ人々との交流の場を求めて
会場 京都会館第一会議室
普段、生活の中で部落差別に出会うことがあるのだろうか、と、ふと自分自身で考えてしまいます。そんなことを考えること自体、差別意識を持っているから問題だと、批判・否定されてきました。でも、差別問題について素朴に話し合うことが、そして、自分自身で悩み、こだわることがあったでしょうか。以前、この分科会で、あるPTAの方が、学校の先生から「部落問題をもっと真剣に勉強しなさい」と、ひどく怒られた経験を話されました。そんな傲慢な先生がいるのかと、少し寂しさを覚えました。「差別はいけません、させません」という標語も、あるときはむなしく聞こえるときがあります。
2002年3月末をもって、特別措置の法律が終了して、「部落問題が特別でなくなった?
部落問題は特別でなかったの?」
という声が聞こえます。行政が啓発し、学校で同和教育を行い、企業で研修をしても、わたし自身の何がどう変わってきたのでしょうか。差別に出会うことの有無は別として、人々の生活の中で、部落差別がいまだに存在するのは何故なんでしょう。これまで本当の議論ができていたでしょうか。対話を閉ざすことはしていなかったでしょうか。差別問題にランク付けをしてこなかったでしょうか。もう一度、このことにこだわりながら、差別問題について、自由な対話が成り立つ場を持ち、分科会を運営していきたいと考えています。
ざっくばらんに「わたし自身」が、自分の声で、自分の言葉で語ることから出発していく。そして、まずは人の声を聞くことからはじめます。ただし、この分科会は集約も方向性も示すことはしません。みなさんの参加をお待ちしております。
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