48要項 委員長挨拶 1分科会 2分科会 3分科会 4分科会 5分科会

 ごあいさつ

48回人権交流京都市研究集会

 実行委員長  村井 一成 

 

48回人権交流京都市研究集会に御参集されました皆様におかれましては、日頃から、部落問題をはじめとした人権問題の解決に向け、積極的に地域や職場など、あらゆる場面で人権が尊重されるべく運動の推進にご尽力を頂き、心より敬意を表します。

 さて、人権交流京都市研究集会は1970年当時に、部落解放京都市研究集会として産声をあげ、2008年から、その名称を現在の人権交流京都市研究集会へと変更し、部落問題はもとより、あらゆる人権問題の解決を目的に、より広範に人権について共に考える市民集会として強化・発展してきました。

また、私たちの取り組みの賜物として、昨年の12月に念願であった、「部落差別・解消推進法」が制定されました。

この法案は、「部落差別は、許されないものである」との認識を明確にし、「部落差別の解消を推進し、もって部落差別のない社会を実現しよう」という理念の下、「部落差別」という言葉が、初めて法律の名前として明記されたという、これまでにない大きな出来事でした。

まだ、罰則規定などが無い「理念法」で有りますが、これまでの私たちの取り組みの集大成で有るのには間違いないと思います。今後、実効性のある法にする為にも、これからの私たちの取り組みの真価が問われてくるところでもあります。

本集会は、様々な立場の多くの人たちが参画しています。集会・分科会・講演を通じ、それぞれの思いや意見を出し合う中で、互いが理解し、認め合ったうえで交流ができた時に、人と人との間にある「差別の壁」は低くなっていくものだと思います。

場合によっては、命まで脅かす差別。この差別を私たちは許すことなく、人権が等しく守られ、平和で安全な社会の実現をめざす取り組みを進めねばなりません。

今回も、長きに亘ってのこれまでの実績と成果をしっかりと受け継ぎ、多様化している人権問題の解決をめざして取り組んでおられる多くの方々と、「交流・相互理解・連帯」を更に深め、集会スローガンでもある、「めざそう!共生・協働の社会創造」の実現に向けた活発な議論をして頂くことをお願い申し上げ、第48回人権交流京都市研究集会実行委員会を代表しての御挨拶とさせて頂きます。

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