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 ごあいさつ

40回人権交流京都市研究集会

実 行 委 員 長  村 岡  

昨年度,「人権交流京都市研究集会」と名称を改め,その歴史に新たな一歩を踏み出しました本研究集会が本年度は第40回を数えての開催となりました。まずは今年も本集会を開催できることに対しまして心よりお礼を申し上げます。また日頃より,部落問題をはじめ,人権に関わるあらゆる問題の解決に向けて,それぞれの地域や職場においてご尽力され,さらには子供たちの健全な育みに学校やご家庭で大切な責務を担われておられることに対し,心から敬意を表し,連帯のご挨拶を申し上げます。

 本研究集会は,国民的課題と謳われた部落差別の解消をはじめ,あらゆる人権問題の解決を目指す市民集会として,同和対策特別措置法が制定された1969年に「部落問題をみんなのものに」というスローガンを掲げて開催された第1回集会以後,39回を数える歴史の中で,「人権に関わるあらゆる問題の解決」と,「人権尊重のまちづくり」を目指す市民集会へと大きく発展して参りました。

 第40回を迎えた今研究集会を,これまでの成果と実績を受け継ぎながら,より幅広く,さまざまな人権課題に取り組む人々との交流・相互理解・連帯を深め,共生・協働の社会創造をめざす市民集会として,さらに発展させたいと願っております。

 昨年12月には,世界人権宣言採択60周年の節目を迎え,人権の世紀を共に生きるものとして,ますます諸問題の解決に取り組む気運を高めていかなければなりません。しかしながら一方では,電子版の「部落地名総監」の発覚,インターネット掲示板等への差別表示など,深刻な人権侵害につながる陰湿な行為が,依然として跡を絶たない状況にあるのも事実です。今後も私たち一人一人に何ができるのか,何をしなければならないのかを考え,あらゆる差別の撤廃に向け,行動することが必要です。

 本集会では一貫して,部落問題をはじめとするあらゆる人権問題の解決を目指す集会として,「人権尊重のまちづくり」を提唱し,その方向性や在り方を追求して参りました。今集会でも,厳しい現実を直視した取組をもとに,私たちの新たに目指す方向や具体策が明らかになることを期待し,活発な討議を繰り広げて頂き,より大きな成果が得られますようお願い申し上げます。

 以上,第40回人権交流京都市研究集会実行委員会を代表してのご挨拶といたします。

 

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